どうもご主人はものぐさらしい。釣行の度に僕を「乱太郎U」に積む事、日の出に合わせて出船する為早めに現地に着いて、薄暗い中一汗かきながら組み立てる事、釣果にかかわらず気持ち良く揚ってきてからまた畳んで積み込む事が面倒なようだ。
 家に着いてもエンジンのフラッシングをするには僕を降ろさないとトランクが少ししか開かない。座板を出さないとエンジンが降ろせない・・・と、次週も釣行しようと思っても結局全部降ろさなければならない。組み立てたまま積むとなんとかトランクは開きそうだなぁって思ったみたい。
 そして、決定的なのが冬場の組み立て。日の出前めちゃくちゃ寒い中僕の身体が硬くなっていて、一枚目の座板を入れるのにすっご〜〜〜く苦労してたみたい。組み立てただけでうっすら汗までかいて・・・まだ、荷物を積んで僕を水際まで運ばなきゃいけないのに・・・。

 ネットで知り合ったkunitakeさんが、僕似のフリージアボートを組み立てたまま積んで来ているのを見て決心したらしいんだけど、そこはものぐさなご主人、中々重い腰を上げない。冬場の内に済ませばいいのに結局GWまで持ち越しちゃった。

 まずは既製のボートキャリアを使おうと考えたご主人は、「乱太郎U」の頭の上に僕を支える為の横に長いバーを付けるのが嫌だったみたいです。1BOXの上とかなら車幅いっぱいのバーがあってもそれほど邪魔にならないけど、乗用車の上ではちょっとこわい。そこで、バーの長さが調整出来るものを・・・と思い、販売店に問い合わせたところ、僕を積むには向いてないって返事が返って来ちゃったみたいです。あくまでも、ベルトで締め付けるって方法に問題がある為らしいんだけど、そのキャリアを買った上に固定用のブラケット等を作らなきゃならないし、それなら全部作っちゃえってことにしたようです。
 簡単に作るにはやはりイレクターパイプの利用だなって事で、ド○トへ行くと32ミリのタイプがない。他のホームセンターでは32ミリの物は見た事がなかったご主人は、注文しようかどうか悩んだ結果通常の28ミリのタイプでも大丈夫って判断したみたいです。許容荷重なんかを睨んで超アバウトに頭の中で計算しての判断だったみたいなのに、実際に作り始めて予想以上のたわみに苦労していたようです。ご主人昔は設計の仕事で給料貰ってたはずなんですけどねぇ。最初は横バーは僕が乗っていない時は簡単に外れるように作ろうって考えていたみたいなんだけどそのたわみが原因で断念。ベース部分も上にテントが張れそうになっちゃいました。

 僕には4箇所、固定用の金具が取り付けられました。ステンレス製の角環の切れ目がきちんと溶接してあるやつで、畳む時にも邪魔にならない物を選んで、取り付け場所も畳んだ時に折り目と干渉しない場所、固定の為ベルトを掛けて引っ張ってもあまり広がらないように座板の近くを選んでの位置決定でした。


それでも、僕の一番太っている所は真中辺で、その幅に合わせて横滑り防止の棒を立ててある横バーは金具の所では空きがあります。この空きはベルトで固定する為にある程度必要だったんだけど、1〜2週間乗せっぱなしでちょこちょこ走ってると広がってきちゃう。そこで、アルミのチャンネルとイレクタージョイントの部品で固定用の部品も作ってくれました。これで変にデブにならずに済みました。それに、きっちり固定出来るようになったみたいです。


 

 あとは、トランサムボードのエンジン固定部の板がぶらぶらしちゃうと、取り付けてある蝶番がそのうちちぎれそうなので、後方のロープを掛けるのも兼ねてリング付きのIボルトで固定してくれました。


 今の所この状態で完成って事になってるみたいだけど、不必要(実際は必要なんだけど)に大きなキャリアが乗ってるんで、今は僕しか乗ってないけど一緒に何か乗せようって企んでるみたいです。